ザリガニ釣り|当時は酒屋でエサを売ってもらえませんでした

小さい頃、ザリガニ釣りをよくやっていました。

初めてザリガニ釣りを知ったのは、近所の公園で、その公園には奥まったところに小さな池がありました。

その池では、お母さんと3つ位の女の子がタコ糸の先にスルメを結んで、ザリガニ釣りをやっていたんです。

当時、私は小学校1年生でした。

その公園では、近所の悪ガキとビン拾いをして、小遣い稼ぎをやっていたんです。

公園内に落ちているビンを拾い集めて、公園内の売店に持っていくと、確か1本10円位にはなったと思います。

それで、小さな池の存在を知ったのですが、私は何のエサを使ってやっているのかが全然わからなかったので、そのお母さんに「エサは何ですか?」と聞いたところ、「スルメです」と、教えてもらったんです。

あまりにも私たちが、ザリガニ釣りをやりた気に観ているものだから、そのお母さんは1セット、仕掛けを私たちに分けてくれたのです。

早速、仕掛けを池に垂らし、しばらくして糸を引っ張ってみると、何やら重い感触が。

ゆっくりと糸を手繰り寄せてみると、ザリガニがハサミでガッツリとスルメを抱え込んでいる姿を確認することができました。

私は、めちゃくちゃ興奮し、お母さんにどうすればいいか訊いてみると、「手前に網を沈めておき、ザリガニを網の中まで引き寄せるんだよ」と言われたので手繰っていると、網に気が付いたザリガニは逃げてしまいました。

その時は、とうとう釣れず仕舞いでした。

私たちは、お母さんにもらった仕掛けを手に、お母さんにお礼を言って、その日は帰ることにしました。

明日またリベンジしようと友人と約束をし、私は家路につきました。

 

次の日、学校から帰って、タコ糸を用意し、母親に「ザリガニ釣りをするからスルメ代頂戴!!」というと、近所の酒屋でつけで買えるからと言われました。

それで、その酒屋につけでスルメを買いに行ったのですが、酒屋の親父がスルメを売ってくれなかったんです。

当時、スルメは1枚千円以上もする、高価なものだったんです。

そんな高価なものを小学生には売れないと言うんです。

私は、家に帰り、酒屋の親父から言われた旨を、母親に話しました。

すると、母親は「酒屋さんに電話しておいたから大丈夫だよ!!」と言うので、再び酒屋に行ってみると、やっぱり、売ってくれなかったんです。

売ってくれないのは、酒屋のお爺さんで、母親から話を訊いているのは酒屋の主人なんですよ。

それで、「○○さんから、スルメを売って上げるように頼まれている」旨の話しをお爺さんに言ってくれているのですが、お爺さんは頑として売ってくれませんでした。

その日は、とうとうスルメが手に入らなかったので、ザリガニ釣りは中止になってしまいました。

 

その後、ザリガニ釣りに詳しい同級生にザリガニ釣りについて訊いたところ、エサはサキイカでも良いということでした。

「サキイカなら、そんなに高価ではないので、酒屋の爺さんも売ってくれるはず!!」。

私は、そう思って酒屋にサキイカを買いに行きました。

するとまた、お爺さんが出てきて、「何にするんだ?」と訊かれました。

私は、ザリガニ釣りのエサに使うことを再び話すと、また売ってくれないようなことを言い出すんですよ。

私は、泣きそうになりました。

すると、サキイカならそんなに高価ではないので、売ってくれると言い出しました。

でも、本来これはお父さんがお酒のおつまみに食べるもので、ザリガニのエサにするものではないと言って、嫌味たらたらでした。

私たちは、要約エサを手に入れることができて、へとへとになりながら、30分の道のりを歩いて、ザリガニが釣れる公園まで歩いて行きました。

 

 

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