へらぶなつり|古きを知り新しきを生む 伝統工芸 紀州へら竿の世界

2018年9月5日

私にとってのへらぶな釣りは、やっぱり最後には戻りたいと思っている釣りです。

初めて憶えた釣りは、ハゼ釣りでしたが、その後すぐにへらぶな釣りののめり込み、小学生の後半から社会人になるまでは、ほぼへらぶな釣り一色と言っても過言ではありませんでしたから。

へらぶな釣りの魅力は、何と言っても「和」というものを感じられるところではないでしょうか?

静かな湖面にゆっくりとした時間が流れている雰囲気がして、そういう面がやっぱり歳を取ってからゆっくりと楽しみたい釣りになっているのだと思います。

古きを知り新しきを生む 伝統工芸 紀州へら竿の世界」を視聴。

日本最大の湖、滋賀県琵琶湖。

独特の生態系を持つことで、世界的にも注目されるこの湖に生息するのが、ゲンゴロウブナ。

この魚が、品種改良され、生み出されたのが「ヘラブナ」。

今や、日本全国に放流されている。

所変わって、こちらは和歌山県北部に位置する、橋本市。

へら竿の里と呼ばれ、へらぶな釣り専用の和竿、「紀州へら竿」を作り続けている場所。

世に出した和竿は、名竿として受け継がれ、伝統的工芸品にも指定される程。

芸術品と言っても、過言ではないほど、美しさと釣り竿としての機能を両立した、

ヘラ師憧れの逸品なのである。

和竿のへら竿は、魚を掛けた時の感触は最高だろうな~とは思うのですが、やっぱり重さがネックになると思うんですよね~。

それさえ、クリアーできるのなら、是非とも和竿のへら竿を購入したいと思うのですが・・・。

やっぱり、私はカーボンロッドの方が現在は良いと思ってしまいます。

でも、死ぬまでに1度は、和竿も悪くないかな~?とは、思ってはいますが。

そんな、紀州へら竿と進化するへらぶな釣りの今を、垣間見る。

梅もほころぶ初春。

2人のヘラ師が、橋本を訪れた。

林家彦いちさん。

落語家さんらしいけど、知ってました?

以前体験したへらぶな釣りのおもしろさ、奥深さにはまり、次の機会を待ちわびていた。

あんまりベテランではないのでしょうか?

しかも、「紀州のへら竿」への興味は、相当なものだ。

ベテランでもないのに、和竿への興味が相当とはね~。

と思っていたら、渓流釣りをメインとして幅広く釣りはたしなんでいるようです。

それなら、納得です。

そして、今回同行してくれたのが、エキスパート伊藤さとしさん。

管理釣り場の競技から、趣重視の野釣りまで、オールマイティーなヘラ師。

勿論、竹竿への造形も深い。

でっけえへらぶな!!

こんなの、今までのへら釣り人生で見たこともない!!

絶大な人気を誇る、「山彦忍月(やまびこしづき)」のへら竿。

かっこいい名前!!

それらを生み出しているのが、「やまうえしげよし」さん。

どういう字を書くのかわからないと思っていたら、名前が出た。

「山上薫誉(やまうえしげよし)」さんだって。

竿の名前がかっこいいと思ったら、自分の名前までかっこいいじゃないですか!!

弟が作る竿は、「山彦むらさめ」というそうです。

まだ、どくりつしてないので、息子には仮の名前しかつけていないようです。

息子さんの竿は、「山彦忍天(やまびこしてん)」というようです。

自分が作ったもんで、釣り人から観た時に、「なるほど」というように、山彦の匂いを感じて欲しいって言うんですか?

パッと観た時に、アッ!山彦か!?っていうようなことがすぐわかる、っていうようなこと。

その中に、エッ!?今までの山彦?

山彦だけど、山彦か?

というような、名声のある、そのような驚きを感じてもらえるような、ものづくりには、拘っていきたい!!とは、思っていますね!!

ここまで言えるということは、相当良いものだと思います。

本気で良いものを作って行こうと思っている職人だということが伝わってきますね。

何でもそうですが、本当に良いものを作りたいとと思っている人がいなければ、絶対にいいものというのはできないと思うんですよ。

1人でもこのようなことが言える人がいるということだけで、その商品は間違いなく良いものということができると思っています。

ただ、この商品が「シマノTV」でやっているということは、ひょっとしてシマノから発売しているということなのでしょうか?

だとしたら、「和」というイメージが崩れてしまうので、その辺がちょっと残念なような気がします。

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