鯉釣り|魚はすぐ足元にもいるということを学びました
私は、小学校の時、近所の池でコイ釣りをするのが日課でした。
その池は、小学校の通学路沿いにあったので、学校帰りは決まって寄り道です。
池には、私と同じように毎日釣りに来ていた、他の小学校の子供や、中学生、高校生、社会人、老人と知り合いがたくさんいました。
池には、皆が釣り堀で釣ってきた鯉を放流するので、魚は当時、増える一方でした。
池は、大きい池の直径は30m位あったでしょうか?
池の真ん中は、コイの塊ができていて、直径4mくらいにはなっていたと思います。
周りには、釣り人がたくさんだったので、コイも警戒して、真ん中に集まってしまうんです。
当時は殆どの釣り人が、長い竿で真ん中のコイを狙って釣りをしているんです。
私も小学生でしたが、4.5mのへら竿で、一生懸命真ん中のコイめがけて、仕掛けを投入していました。
ところが、私が小学校3年生の時、本格的な漆塗りのコイ竿で釣りをする、チンピラみたいなおじさんが現れたんです。
そのおじさんの井出達は、雪駄にスカジャンみたいなジャンパーで、昼間っからワンカップ大関をかっくらっていました。
エサは、コイ釣りにアサリを使い、竿の長さは2m位、コマセに粟を使っていました。
またそれが、よくコイを釣るんですよ。
子供たちは、その釣り方にみんな興味を示し、やがてそのチンピラ風の人の周りに集まり出したんです。
そして、その釣り方を教えてもらおうと、みんなチンピラと仲良くなっていったんです。
それからというもの、その池では長竿で釣りをする人がいなくなり、みんなが室内の釣り堀で使うような1m位の釣り竿で釣りをやりはじめたんです。
1m位の竿に3m弱の仕掛けをつけて、全身を使って仕掛けを投入するんです。
みんなその時、泡づけというものを学んだんです。
泡づけというのは、コイが底の土やヘドロを尾びれで掻いて、土に溜まっていたガスなどが水面に上がって、ぶくぶくと泡だらけになる現象です。
真ん中に見えている鯉以外の鯉がいるという存在を知ったんです。
当時は、真ん中で見えている鯉も釣れましたが、エサに泡づけをして寄ってくる鯉の方が確かに食いは良いんですよ。
私は、その池に小学校の間の6年間、釣りを続けていましたが、中学生になってからは殆ど行かなくなりました。
近所の友人にバカにされてしまうんですよ。
「あいつ、中学生になっても未だあそこで釣りをしている」ってね!!
クラブ活動も忙しかったので、釣りにいけなくなったのが、本当の原因ですが。
その池は、今でも存在するのですが、小さく縮小されてしまいました。
当時は、本当にさまざまな人間関係が、とても面白かったです。
そういえば、もう1人チンピラのような人がいつも情婦みたいな人と釣りをしに来ていて、その情婦はいつもノースリーブにノーブラでした。
小学生だった私は、釣りをしながらも、その情婦の胸元に目が行ってしまい、釣りに集中できなかったことが多々あったことを思い出します。
そのチンピラカップルは、お約束のマルチーズを連れていましたっけ!!
やくあのような柄の悪い人たちと付き合って、道を外さずに来れたと思います。
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