クロダイ釣り|センスがなかった彼が名人になっていた
この間、以前一緒に酒を呑んだことがある、呑み屋の常連さんと一緒に、チヌ釣りに行きました。
その人とは、もう何回も釣りに行ったことがあり、へらぶなからチヌ釣りから、釣りと名が付けば何でもやるという釣り好きです。
私は、彼のことをもう20年以上も前から知っています。
以前は、毎週土曜日には一緒に釣りに出かけていました。
手漕ぎボートから、船外機付きボート、グレ釣りから陸っぱりの投げからと、何から何まで釣りという釣りを、一緒にやったものです。
しかし、その時の釣果は必ず、私の方が上でした。
私は1回も、彼には釣りで負けたことがありませんでした。
彼には、釣りのセンスが無いと、面と向かって言ったことはありません。
しかし、内心ではいつも、そう思っていました。
しばらくは、一緒に釣りに行く機会がなく、この間行ったチヌ釣りは本当に久々でした。
しかも、千葉の外房の江見?というところに連れて行かれたのですが、私的には初めて行く場所で、彼はたま~に行っているようですが、雨のため最悪なコンディションでした。
チヌのウキフカセ釣りだったのですが、チヌ釣りはタナが命だと私は認識しています。
初めて入る場所では、海底の状態がどのようになっているのか皆目見当がつかないので、普段よりも念入りにタナ取りに時間がかかります。
同行した彼も、雨が凌げる場所に移動しての釣りだったので、ポイント的には初めての場所でした。
そこで釣りを始めたのですが、何と開始そうそう30分で彼に40cmオーバーのチヌが釣れました。
私の記憶では、初めて彼に先を越された状態です。
その後も、悪戦苦闘している私を尻目に2尾、3尾と釣り続けるんです。
ポイント的にはすぐ隣りで釣りをしているので、大差はないと思うのですが、その後も彼は釣り続け、終わってみると私は坊主、彼は40cm~48cmのチヌを合計5尾釣り上げていました。
生まれて初めての屈辱です。
私は、釣りのセンスが無いと思っていた彼に、完膚なきまでに叩きのめされてしまいました。
帰りのクルマの中で、「なんでそんなにチヌ釣りがうまくなったんだよ!?」と訊いてみました。
すると、彼は「DVDを観て勉強をした」と、言ったんです。
彼曰く、釣りの無料動画を観ても、それなりにためになるところはあっても、直接釣りの技術が向上するようには作られていないそうです。
試しに有料のDVDを購入すると、チヌ釣りの肝心要の部分まで解説されていて、今まで自分が疑問にも思わなかったことが、「なるほど~」と理解することができ、それを意識しながら行ったところ、今まで釣れなかったチヌが、色々な場所で釣れ始めたそうなんです。
それで、チヌ釣りに自信をつけた彼が、今まで釣りで勝ったことが無い私に、挑戦をしてきたということでした。
しかし、今回の釣りは、雨が降っていて寒く、予定通りのポイントにも入れず、初めて入ったポイントで40cm~48cmのチヌを5尾も釣るとは、物凄いことだと思いました。
海水だって、かなり低くなっていたと思われますが、千葉は黒潮の関係で幾分暖かいのかも!?
それにしても、釣りのセンスが無いと思っていた友人が、チヌ釣り名人になっているとは思いもしませんでした。
今回は、私の完敗でした。
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