ツリはセンスがある人と無い人がいると思っていました

2018年9月5日

私は、磯釣りの中ではチヌ釣りが一番好きです。

とは言っても、私がウキフカセでする磯釣りは、チヌかグレくらいしかないので、2択ではありますが、チヌ釣りは以前からへらぶな釣りに似ていると言われています。

その影響でチヌ釣りの方が好きになったのかもしれませんが、チヌ釣りは棒ウキを使う釣り方がへらぶな釣りに似ていると、言われている所以なのかもしれません。

チヌもグレも難しい釣りですが、難しい釣りというところがその釣りに夢中になる要素でもあります。

現に、誰にでも釣れるような釣りは、私はあまり好きではありません。

以前、こんなことがありました。

このブログのどこかにも書いていると思いますが、私と連れが初めてイナダのカッタクリ釣りに挑戦したときでした。

カッタクリと言っても、釣り具屋の親父お手製の、釣りバリにビニールパイプを通しただけの、非常に安易なカッタクリ仕掛けを現地で購入し、私たちは初めてイナダのカッタクリ釣りに挑戦したんです。

現地のボート屋に、イナダのポイントを訊き、早速ポイントに着いて釣りを始めると、イナダが入れ食い状態で釣れ始めたんです。

空振り無しで釣り続け、30リットルのクーラーが2時間足らずで満杯になった時がありました。

その時以来、私は一切イナダ釣りはやらなくなりました。

釣りは、釣れないから面白い。

釣れ過ぎる釣りは、もう飽きてしまうんですよ。

イナダをそれだけ釣って、何日にも分けて食べられるのならともかく、釣果は1匹を残し、すべて連れに持って行ってもらいました。

イナダは、それほどうまい魚でもないですし。

関東に住んでいると、近場では中々イサキにはめぐり会うことはできません。

乗り合い、仕立てで遊漁船に乗っても、三浦界隈では中々イサキに出会えないなどということが続いた時がありました。

それが、大島の堤防の夜釣りでは、入れ食いになるんですよ。

地元のお母さんや子供たちが、晩ごはんのおかず用にアミブロック1つを持参して、何十匹もイサキやサバを釣り上げて帰って行くんです。

それ以来、あれほど幻だったイサキが、ぼやけてしまいました。

一切、イサキ釣りをやらなくなりました。

只、イサキは未だイナダに比べると、美味しい魚という認識が私の中にはあるので、機会があればやろうとは思います。

しかし、敢えて自分からイサキ釣りに行こうとは思わなくなりました。

そもそも、ビシ釣りが、私は好きではありません。

何百グラムものオモリの重さが、釣りの醍醐味を半減してしまうような釣りは、好きではないんです。

イサキ釣りと同様の釣りに、アジ釣りがありますが、アジ釣りは私が大好きな釣りでもあります。

アジ釣りは、それほど難しい釣りではなく、数もたくさん釣れますが、アジはやっぱり食べて美味しいので、

大好きな釣りのひとつです。

しかし、ビシ釣りを強要されるような乗り合いではアジ釣りはやりません。

そもそも、遊漁船での釣りは、何かにつけて成約が多いので、私はマイボートを購入したわけで。

マイボートでのアジの錆びく釣りなら、オモリもさほど重い物を受ける必要もなく、30cm前後のアジが狙えるので、最高です。

釣りたてのアジで、アジをあてに船上ビールや船上アジ丼なども楽しめるので、何とも言えない歓びを感じるひとときでもあります。

こう考えると、私が好きになる釣りは、オモリが重くないことと、美味しい魚と言うことが上げられるのだな~と、改めてそう思います。

しかし、重いオモリを使用する中深場釣りもやるので、オモリの重さよりも美味しい魚の方が勝るということもわかりました。

中深場をやる時は、必要最低限のオモリを使うため、最高でも150号止まりです。

電動だって、シマノの3000番台にPEライン3号を500m巻いて、中深場釣りに挑んでいます。

私は、基本すべてライトタックルでの釣りが、大前提なんです。

そういえば、幼少の頃、親父に連れて行ってもらったシロギスのボート釣りでは、3.6m位の重くて硬い投げ竿で、シロギスを釣っていましたっけ?

当時は、親父の連れが使用する、シロギス用の専用釣りセットがとても貧相に思っていました。

「あんなに短い竿で、気の毒に!!」と、親父の連れが可哀相に思えたものです。

しかし、シロギス釣りに使用するなら、釣り道具セットの柔らかくて短い竿の方が断然面白いなどということが、全くわからなかったんですね~。

むしろ、重くて硬い竿を使わされていた、小学校低学年だった私の方が気の毒だったんです。

そういえば、私は釣りってセンスの問題で、センスが無い人には上達はありえないものだと思っていました。

小学校時代、私は毎日のように近所の池で、コイ釣りをやっていたのですが、その時の竿のさばき方に私は非常に興味を持ったんです。

魚を掛けた時のやりとりが、名人と素人ではカッコ良さが全然違うんですよね。

傍で見ていて、胴調子の竿のしなり方が溜まらなくカッコイイんです。

先調子では、カッコ良さも半減してしまうことから、それ以来私は主に胴調子に拘ってきたんです。

それで、その池の小学生でたくさんの仲間を作ったのですが、私が仲良く話しかけるのは釣りがうまい人たちだけで、釣りがへたくそな人から話しかけられても、ロクに返事すらしなかったことを思い出します。

そのくせ、全く釣りをしないような人には、丁寧に説明をするなど、結構嫌な子の部分があったように思います。

それで大人になってから、釣り好きの釣りが下手な人と居酒屋で出会ったのですが、その人と一緒に釣りに行ったある日、その人が見違えるように釣りがうまくなっていたんです。

最初のうちは、手先も不器用で、一緒に釣りに行っても必ず私の方が釣果が上でした。

「こいつには、どう転んでも釣果で負けるようなことはないだろう」と、私は思っていました。

しかし、ある日一緒に行ったチヌ釣りで、私は見事に完敗したんです。

つづく

 

スポンサーリンク